0
2
高校三年の夏、僕は焦っていた。
勉強しなきゃいけないのに、頭がさっぱり動かない。
親友に相談すると、秘密だぜ、と『ミライ屋』のことを話してくれた。
店を訪れると、古びた木の机と、年齢不詳の男性が一人。
事情を話すと、店主は、店の奥から段ボールを抱えて持ってきた。
中を見たいと伝えたら、買わないとダメだという。
値段を聞くと、お金ではなく五百『時間』だと言われた。
怪しい。怪しすぎる。
でも親友は、ミライ屋のおかげで成績を上げている。
買って帰り、部屋で箱を開けた。
中には、壊れたパソコンが入っていた。それも一台ではなく、何台分かが乱雑に入っていた。
それから数年。
理工系の大学を卒業した僕は、コンピュータの開発職に就いていた。
きっかけは、壊れたパソコンをいじくりまわしたこと。
あの日、ミライ屋で買ったのは、壊れたパソコンではなくて。
僕の未来へと続く『きっかけ』だったのだ。
勉強しなきゃいけないのに、頭がさっぱり動かない。
親友に相談すると、秘密だぜ、と『ミライ屋』のことを話してくれた。
店を訪れると、古びた木の机と、年齢不詳の男性が一人。
事情を話すと、店主は、店の奥から段ボールを抱えて持ってきた。
中を見たいと伝えたら、買わないとダメだという。
値段を聞くと、お金ではなく五百『時間』だと言われた。
怪しい。怪しすぎる。
でも親友は、ミライ屋のおかげで成績を上げている。
買って帰り、部屋で箱を開けた。
中には、壊れたパソコンが入っていた。それも一台ではなく、何台分かが乱雑に入っていた。
それから数年。
理工系の大学を卒業した僕は、コンピュータの開発職に就いていた。
きっかけは、壊れたパソコンをいじくりまわしたこと。
あの日、ミライ屋で買ったのは、壊れたパソコンではなくて。
僕の未来へと続く『きっかけ』だったのだ。
ファンタジー
公開:22/08/17 09:13
南の島で、ゲームを作ったりお話しを書くのを仕事にしています。
のんびりゆっくり。
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます