コウノトリ
18
6
17歳の誕生日。俺は両親に告げられた。
「実は、あなたは私たちの、本当の子供じゃないの」
戸惑った。混乱した。そんな俺に母はまだ言う。
「本当のご両親が、あなたに会いたい、って。どうする?」
俺は、会うことにした。会って、はっきりと言うんだ。俺は、あんたらの子じゃないって。
そして、後日ーー。
「いやあ、この度はどうも、すみませんねえ!」
ずいぶんと陽気な男が現れた。男が言う。
「いえね、配達人がこちらに落としてしまったのですよ、この子を」
落とした?え?でも……え?
混乱する俺。心配そうに見つめる育ての両親。そして、父が言った。
「わかったかい?おまえは人間じゃない。ーーコウノトリなんだ」
えーっ!?じゃあなんで今まで、我が子のように育てたのさ!?
俺はもう、怒りのぶつけ先も見失っていたーー。
「実は、あなたは私たちの、本当の子供じゃないの」
戸惑った。混乱した。そんな俺に母はまだ言う。
「本当のご両親が、あなたに会いたい、って。どうする?」
俺は、会うことにした。会って、はっきりと言うんだ。俺は、あんたらの子じゃないって。
そして、後日ーー。
「いやあ、この度はどうも、すみませんねえ!」
ずいぶんと陽気な男が現れた。男が言う。
「いえね、配達人がこちらに落としてしまったのですよ、この子を」
落とした?え?でも……え?
混乱する俺。心配そうに見つめる育ての両親。そして、父が言った。
「わかったかい?おまえは人間じゃない。ーーコウノトリなんだ」
えーっ!?じゃあなんで今まで、我が子のように育てたのさ!?
俺はもう、怒りのぶつけ先も見失っていたーー。
公開:22/08/13 17:25
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