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彼は腕の良い建築家である。
 
飲み屋にて
彼「よっ!先輩カッコいい!」
先輩「よ、よせやい。褒めても何も出ねえぞ」

施主宅にて
彼「そうですねえ。たしかにそこは、入り口をもっと広くとった方が、将来的にもーーいや、さすがお客様、ちゃんと歳を取られた時のことも考えておられるんですね。なかなかいませんよ、そんな人」
客「え?へへ、そ、そうですか?いやあ、そこまで褒めてもらうと照れるなあ……」
 
人を立て、より良い関係を築く。もう一度言う。彼は腕の良いケンチク家である。
公開:22/08/02 18:58

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