痛いの痛いの

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公園に来ている。「あっ」と声を上げて、子供が転んだ。助け起こそうか迷っていると、母親らしき女が走ってきて、子供の膝を撫でながら、「痛いの痛いの、とんでけ〜」と言った。その時、俺の目がおかしなものを捉えた。よくある「あ、こっちに飛んできた、痛い!」とかではない。本当に、何かを見たのだ。何か、羽のあるものだったような。
「なんだ、あれ」
しばらくそれを追って空を見上げていたが、また親子に目を戻す。と、さっきまで泣いていた子供はもうけろりとして、お母さんに今日のおやつをねだっていた。
公開:22/12/07 09:36

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