可憐な彼女

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僕の彼女は、大きい人だ。背は低いけど、どっしりしている。彼女の少し後ろを歩けば、僕が女性と思われるほど。だけど、そんな彼女が、僕は好きだ。

彼女が最近、痩せてきた。具合が悪いのだろうか。でも、聞いてみると、そうではないらしい。そうではなく、ダイエットを始めただけだと。このままじゃ、あなたーーつまり僕と、あまりに不釣り合いだからと。

彼女がどんどん、痩せていく。僕の心配は増幅し、物悲しくなっていく。ダイエットはやめてくれ、君が心配だよ!そう言っても、彼女は聞いてくれなかった。

いよいよ彼女がスレンダーになった。綺麗になった?彼女は聞くけど、綺麗だとは、言えなかった。彼女は衰弱していただけだ。それから僕らは、冷え切った。

今日、彼女が僕にさよならを告げた。僕もそれを認め、二人で最後に散歩に出かけた。帰ってきたのは、僕ひとり。

「早く買わないとな。ーーカレンダー」
公開:22/10/18 07:23

さがやま なつき

今までは文章や物語全般の訓練。ここから童話作家への道、始動です!

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