口裂け女が殺された【10章】

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彼女は書いた紙を見せてきた。

“私が殺した”
“私の親友を奪ったから”

彼女はその後も淡々と紙に書いては警察に見せる、という行為を繰り返した。

彼女は生まれつき口唇裂で、両親は「子供に針を刺すなんてとんでもない」と手術を拒んだという。結果いじめにより中学以降は引きこもるようになった。
美月は唯一引きこもってからも交流があった佐原が紹介してくれた友人で、優しく接してくれる彼女が大好きだったという。

そこまで書き終わると、彼女はペンを置いてじっと警察を見つめた。
それに応えるように警察は口を開いた。
ミステリー・推理
公開:22/10/12 00:26

Thelema

コメントはあまりしませんが皆様の作品をいつも楽しく拝見しております!
叙述トリックものが大好物

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