佐藤航
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家に帰ると既に鍵が開いていた。
出かける時に鍵をかけ忘れたのかもしれない。
中を覗くと明かりがついてる。人影が見えた。
恐る恐る人影の方へ進むと、そこには誰かがくつろいでいた。
「お前は誰だ?」
「誰って…俺は佐藤航だ。表札に書いてあっただろう。お前こそ誰だ」
「何を言っている?俺が佐藤航、この家の住人だ」
「一体何を言っているんだ。今勝手に入ってきたのは君だろう」
「俺の家なのに勝手に入るのは当たり前だ」
「じゃあ証拠はあるのか」
鞄に身分証明書がないか探したが何故か見当たらなかった。
「他に何か証拠になるようなもの…そうだ、友人に聞いてみよう」
…何故か友人の名前や顔が思い出せない。俺はどうしてしまったのだろう…そういえば…俺は誰だったっけ…?
考える程に分からなくなってきた。もしかしたら俺はこの家の住人じゃないのかもしれない。
俺は逃げるように彼の家を飛び出した。
出かける時に鍵をかけ忘れたのかもしれない。
中を覗くと明かりがついてる。人影が見えた。
恐る恐る人影の方へ進むと、そこには誰かがくつろいでいた。
「お前は誰だ?」
「誰って…俺は佐藤航だ。表札に書いてあっただろう。お前こそ誰だ」
「何を言っている?俺が佐藤航、この家の住人だ」
「一体何を言っているんだ。今勝手に入ってきたのは君だろう」
「俺の家なのに勝手に入るのは当たり前だ」
「じゃあ証拠はあるのか」
鞄に身分証明書がないか探したが何故か見当たらなかった。
「他に何か証拠になるようなもの…そうだ、友人に聞いてみよう」
…何故か友人の名前や顔が思い出せない。俺はどうしてしまったのだろう…そういえば…俺は誰だったっけ…?
考える程に分からなくなってきた。もしかしたら俺はこの家の住人じゃないのかもしれない。
俺は逃げるように彼の家を飛び出した。
その他
公開:22/09/26 08:00
コメントはあまりしませんが皆様の作品をいつも楽しく拝見しております!
叙述トリックものが大好物
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