北風の子と太陽の子と
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その昔、北風と太陽は激しい争いの日々を繰り返していた。人々のコートをどちらが先に脱がせられるか、競っていたのである。一方、対照的だったのは子孫である北風の子と太陽の子である。先祖のこんな逸話を知りながら、2人は大の仲良しであった。
「北風君、北風君。ちょっと寒すぎやしないかい?人間みんな、青ざめているよ!」
太陽の子が言えば、
「本当だ、失敗した!太陽君、よろしく頼むよ!」
「合点だい!」
そう言って太陽の子が熱い気を送る。2人はそうして、いのちあるものの体調を管理してきた。しかし、そんな彼らにも強敵が現れる。
「なんだいなんだい!あいつ、全然逃げていかないよ!」
「北風君でもか。こっちもだよ。あいつ、暑さにも、びくともしない!おまけにーー」
おまけに地上の生き物は、暑がったり、寒がったりしている。2人はいよいよ神頼みに頼った。
まこと、ウイルスとは恐ろしい。
「北風君、北風君。ちょっと寒すぎやしないかい?人間みんな、青ざめているよ!」
太陽の子が言えば、
「本当だ、失敗した!太陽君、よろしく頼むよ!」
「合点だい!」
そう言って太陽の子が熱い気を送る。2人はそうして、いのちあるものの体調を管理してきた。しかし、そんな彼らにも強敵が現れる。
「なんだいなんだい!あいつ、全然逃げていかないよ!」
「北風君でもか。こっちもだよ。あいつ、暑さにも、びくともしない!おまけにーー」
おまけに地上の生き物は、暑がったり、寒がったりしている。2人はいよいよ神頼みに頼った。
まこと、ウイルスとは恐ろしい。
公開:22/03/22 07:38
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