正しい行い
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黒板に、無数の正の字が書かれていた。ちょうどそれを書いていた男子に聞く。
「ねえ、これなに?」
「ん?ああ、これね」
男子は振り返り、得意げに言った。
「これさ、正しいって読むだろ?だから、正しい行いをしたら一本線を入れる、という試みをしているんだ」
「……へえ」
昨日から、このクラスの授業をホワイトボードでするようになったのは、おまえのせいか!それでいいのか!?
「いやあ、気持ちがいいなあ、一日一善って!あ、先生。引き続き、これ、消さないでくださいね」
先生の困り顔が、哀れでならなかった。
「ねえ、これなに?」
「ん?ああ、これね」
男子は振り返り、得意げに言った。
「これさ、正しいって読むだろ?だから、正しい行いをしたら一本線を入れる、という試みをしているんだ」
「……へえ」
昨日から、このクラスの授業をホワイトボードでするようになったのは、おまえのせいか!それでいいのか!?
「いやあ、気持ちがいいなあ、一日一善って!あ、先生。引き続き、これ、消さないでくださいね」
先生の困り顔が、哀れでならなかった。
その他
公開:21/11/25 17:32
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