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「ちょっとあんた、あたしの親友フったでしょ?なんでよ?なにがいけないってのよ?あんな良い子……」
「待て。言葉を挟ませてくれ。な?」
「フン。いいわ、聞こうじゃない。聞かせてもらおうじゃない」
「うん、ありがとうーー進行したんだよ。花粉症が」
「は?なに?なにが進行したって?」
「だから!花粉症が!ーーあの子、百合って名前だろ?しかも苗字が杉原。昔はよかったけど、人の名前にも反応するようになっちゃって……」
「……フン!ばっかみたい」
彼女は立ち去った。その後ろ姿を、俺は静かに見送る。
「………あー!どうするよ!つい恥ずかしくて、杉原さんをフった言葉を普通に言っちまった!本当はおまえが好きなんだとか、いまさら言えねえー!」
こうして、俺の初恋は終わった。たぶん。
その他
公開:21/11/23 18:41

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