感情線にて
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感情線に乗り込むと、早速アイデアがわく。アイデアとは、俳句のアイデアのことだ。俳句愛好会を主宰している身としては、毎度句を選んで頂けないというのは、それこそ頂けない。
窓の外を見て、一句詠む。
「秋空に 馬駆け抜ける 昼下がり」
天高く馬肥ゆる秋ーーを連想させる句である。うむ、なかなかいいと思っていたら、アナウンスが入る。
「何ですか、それ。意味不明です。0点!」
感情線とは、こんなものだ。それからも私はいくつか句を詠んで、感情線に採点してもらう。が、すべてダメ。しまいには、「はい、落第点。今すぐ下車されたし」と言われ、見えない力で外に追い出されてしまった。肩を落としてホームを出る。視線の先には、工業地帯を走る産業道路。
「そろそろ三行半を突き付けられるか」
そんな私の脳裏では、「ダジャレ同好会」の構想が練られている。
窓の外を見て、一句詠む。
「秋空に 馬駆け抜ける 昼下がり」
天高く馬肥ゆる秋ーーを連想させる句である。うむ、なかなかいいと思っていたら、アナウンスが入る。
「何ですか、それ。意味不明です。0点!」
感情線とは、こんなものだ。それからも私はいくつか句を詠んで、感情線に採点してもらう。が、すべてダメ。しまいには、「はい、落第点。今すぐ下車されたし」と言われ、見えない力で外に追い出されてしまった。肩を落としてホームを出る。視線の先には、工業地帯を走る産業道路。
「そろそろ三行半を突き付けられるか」
そんな私の脳裏では、「ダジャレ同好会」の構想が練られている。
公開:21/11/15 19:15
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