桃次郎
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すももから生まれた桃次郎。兄さんの真似事をして、鬼退治に向かいました。道々、犬に出会うと、犬はきび団子を恵んでくれ、そのうえ護衛を申し出てくれました。猿に出会うと、彼も同様。キジに出会ってもこれも同じ。心強い護衛を従えた小さな桃次郎は、勇んで鬼ヶ島に行きます。が、とうの鬼には、戦意が感じられません。どうしてでしょう。
不思議に思っていると、なんだか仲間内でひそひそしていた鬼のひとりが振り返り言いました。
「桃次郎さん、桃次郎さん、私ら帰りの案内を務めましょう。武器はこうして、捨てましょう」
こうして小さく愛らしい桃次郎は、手応えのないままに、家へと帰って来ましたとさ。めでたしめでたし。
不思議に思っていると、なんだか仲間内でひそひそしていた鬼のひとりが振り返り言いました。
「桃次郎さん、桃次郎さん、私ら帰りの案内を務めましょう。武器はこうして、捨てましょう」
こうして小さく愛らしい桃次郎は、手応えのないままに、家へと帰って来ましたとさ。めでたしめでたし。
その他
公開:21/11/16 14:31
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