レインマンとサンマン

レインマンとサンマンは性格が似ていた。けれど、人としてマイナスな面が似ているために、仲が悪かった。
「よお、レインマン！どこか遊びに行こうぜ！」
サンマンが言うとレインマンはテレビから目を離さずに、
「やだよ。だって雨だぜ？」
と返す。それでも諦めないサンマンは、
「おまえの周りは、いつだって雨じゃないか。」
と言う。そのまま引き下がりそうもないサンマンに、レインマンはとうとう負けて、雨の中に出ていった。ところが、
「おまえ、本当に、外が好きな！」
叫びながら走るレインマン。すでに駆け抜けるサンマンに遅れをとっている。
「え？なに！？」
叫び返すサンマンの聞く態度は、外が嬉しすぎるのだろう、注意力が散漫だった。