ふたりぼっち、世界を救う

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ダイダラボッチ、友達欲しさに砂を引き寄せ、大地を削り、この世に姿を現した。
怠惰なボッチ、仕事は続かず、ネトゲは続き、とうとう家を追い出された。
怠惰なボッチは、海に行く。そこで出会った怠惰とダイダラ。「ともだち、ともだち」と駆け寄るダイダラ。「ご苦労なこった。ぼっちの良さを教えてやろう」と怠惰なボッチ。やがてダイダラ、どんどん怠惰になっていき、ついに姿を消してしまう。そういえば、と誰かが呟く。

「最近、地震が来ないわね」
その理由を、町の人も、怠惰なボッチも、永遠に知ることはなかった。
公開:22/02/24 10:20

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