朝ドラデビュー
6
4
大学進学のために家を出た息子から、電話が来た。
「母ちゃん!俺、朝ドラデビューが決まったよ!」
「え?ええっ!朝ドラって、あの朝ドラかい?」
「そうだよ!あの朝ドラだよ!」
私は喜んだ。朝ドラといえば、私がいちばん好きな番組だ。それを知って、わざわざ知らせてくれるなんて。
涙が出た。しかしーー。
「出てない……」
息子は朝ドラに出ていなかった。息子に電話する。
「ねえ、出てなかったんだけど、あんた」
息子は言う。
「え?出てない?何に?ーーああ、その朝ドラじゃないよ。ここの大家を朝、ドラで起こす係だよ!知ってる?ドラ!」あのでっかい……」
息子はドラの説明をしている。
「んなことでいちいち電話してくんな!」
私はかわいいはずの息子の電話を切ってやった。
「母ちゃん!俺、朝ドラデビューが決まったよ!」
「え?ええっ!朝ドラって、あの朝ドラかい?」
「そうだよ!あの朝ドラだよ!」
私は喜んだ。朝ドラといえば、私がいちばん好きな番組だ。それを知って、わざわざ知らせてくれるなんて。
涙が出た。しかしーー。
「出てない……」
息子は朝ドラに出ていなかった。息子に電話する。
「ねえ、出てなかったんだけど、あんた」
息子は言う。
「え?出てない?何に?ーーああ、その朝ドラじゃないよ。ここの大家を朝、ドラで起こす係だよ!知ってる?ドラ!」あのでっかい……」
息子はドラの説明をしている。
「んなことでいちいち電話してくんな!」
私はかわいいはずの息子の電話を切ってやった。
公開:22/01/31 07:49
ログインするとコメントを投稿できます