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「すみません。このきゅうり、三分の一ほどください」
買い物カゴを持ったお母さん、お灸に変わったきゅうりを息子の肩に乗せた。
「すみません。私のゾウがこちらに逃げたと聞いて……」
インド人のゾウの飼育員が、冷蔵庫を開けてゾウを連れ帰った。
「すみません!うちの娘が迷子になってしまって……!」
血相変えた、若いお母さん。家電売り場に案内されて、冷蔵庫を見せられる。そこには一人の女の子。「レイコちゃん!」
レイコちゃんは言った。ゾウさんがいてくれたから、さみしくなかった、と。
「よし、冷蔵庫が売れた」
売り場の店員、満足げに微笑んだ。
「お買い上げ、ありがとうございましたぁ!」
公開:22/01/19 21:53

さがやま なつき

今までは文章や物語全般の訓練。ここから童話作家への道、始動です!

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