『調味料の多い料理店』

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お客様、どうぞ厨房までお越しください。当店ではお客様を巻き込んだ料理を行っておりまして。
それでは、当店自慢のシェフ達を紹介致しましょう。
まずは一番右手、青い顔で汗をかきながら炒め物を作っている彼から。
彼は脂汗君。彼の汗は炒め物に最適なんですよ。
その隣にいるのが、似てない双子の料理人。彫りの深い顔の彼がソース顔君。平坦な顔の方がしょうゆ顔君。味付け役の二人です。
そうそう、味付けと言えば私のことも紹介せねば。
私も実はシェフなんですが料理の腕が残念で、厨房には立たせてもらえません。いわゆるおみそってやつでして。
おや、どうなさいました?あのシェフが料理にフケを?
いやいや良く見てください、彼の頭を。白髪交じりでしょ。あれは胡麻塩です。
お、どうやら料理は仕上がったようですね。
いかがでしたか、お客様。驚きの連続だったでしょう?ほら、目が皿になっている。それではここに盛り付けて、と。
その他
公開:21/09/01 12:51

ひょろ( twitterが主。あとは「月の音色」の月の文学館コーナー )

短いものしか書けない系ものかき趣味人
江坂遊先生の「短い夜の出来事」(講談社文庫)に入っているハイパーショートショートに触発されて、短い小説を書いている。
原稿用紙5枚→3枚→半分(200字)→140字(twitter小説)と着々と縮み中w。
月の音色リスナー

目にも止まらぬ遅筆を見よ!

twitterアカウント:hyoro4779

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