元気をもらう
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その山の形状は、まるで女神の横顔のようであった。私は会社へ行く際、いつもその山が見える道を通る。
「今日もお綺麗ですね、女神様」
私は言う。女神様は応えない。さすがというか、女神らしく、ツン、と鼻を太陽のほうに向けている。その鼻、いや、顔から、例えるなら女性の胸の辺りまでを、ふいに日の光が照らした。
「あなたに勝つ人なんて、どこ探したっていませんや」
そんな、太陽の想いも受け止めているのだろうかと苦笑しつつ、私は女神様から離れ、うるさい上司のいる会社へと向かった。
「今日もお綺麗ですね、女神様」
私は言う。女神様は応えない。さすがというか、女神らしく、ツン、と鼻を太陽のほうに向けている。その鼻、いや、顔から、例えるなら女性の胸の辺りまでを、ふいに日の光が照らした。
「あなたに勝つ人なんて、どこ探したっていませんや」
そんな、太陽の想いも受け止めているのだろうかと苦笑しつつ、私は女神様から離れ、うるさい上司のいる会社へと向かった。
その他
公開:21/08/24 13:28
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