ドラキュラ、人を救う

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草木も眠る丑三つ時、百鬼夜行が練り歩き、コウモリたちが目を覚ます頃、私も食事にありつこうと、外に出る。 
「さて、今日のディナーはーー」 
通りを見渡すと、女の、黄色い声が聞こえてくる。私が、この世で最も嫌いな声だ。よし、決めた。今夜はあいつらにしよう。人数は、一、二、ーー五人!吸えるかな?すべて。 
けれども欲深なドラキュラはすべての女子の血を吸った。腹は満たされたが、皆不味かったと、ドラキュラは文句たらたらに家路につき、また棺の中に入った。数十分後、ドラキュラは苦しみ出す。 
「な、なんだ、これは!頭が痛い!吐き気もする!ううっ、今吸った女どもの血が災いしてるんだな。誰だ?いったいどいつだ!」
犯人は、いちばん最後に吸った女の血である。まだ女に症状は出ていないが、この女、のちに高血圧で倒れる。ドラキュラはそれを吸い、隠蔽に別の血を入れた。ドラキュラが、ひとりの人間の命を救ったのである。
ファンタジー
公開:21/08/22 13:36
日本なんだか 外国なんだか

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