2
2

部屋に帰ると、泥棒がいた。 
「キャー!泥棒ーっ!」 
一か八か叫んでみたが、助けは来ない。チッ、近所の人、みんな怖がりなんだから。 
見ると、泥棒は慌てふためいていた。それで確信した。こいつ、1回目だな、と。
私はあることを条件に、そいつを逃がしてやることにした。それは、この部屋の畳の下にある指輪を取らせること。泥棒は「わかった!わかったから、どうか見逃してくれ!」って、だから、見逃すって、言ってんじゃんよ。 
男は畳を持ち上げようとした。だけど、持ち上がらない。重いんだ、この畳。続いて、バールを突っ込んだ。ーー隙に、私は畳の下の指輪を取った、いや、盗った。 
「ありがとう、おじさん!いや、今ね、畳を持ち上げる道具を買いに行ってたのよ。でも、たいしたのがなくて、困ってたの。よかったわぁ、おじさんに出会えて。あ、そろそろ逃げないと。おじさんも、早くしないと、ケーサツに捕まるよ!じゃね!」
その他
公開:21/08/19 18:50

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容