残暑お見舞い

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お天気お姉さんが熱帯夜を告げたとある日。私の元に残暑見舞いの葉書が届いた。ちなみに現在6月終わり。夏が始まったかどうかも微妙な時期である。 
「いったい誰よ?こんなバカな葉書送ってきたの」 
一瞬、呪いの手紙を思ったが、たぶん違う。葉書には、こう書かれていた。 
「残暑お見舞い申し上げます。
親愛なるナツミ様。たった二年とはいえ、今までたくさん、お世話になりました。私たちは、今日で貴女とお別れをしなければならない。そのため、最後にお礼をと、一筆したためている次第にあります。暑がりな貴女の家に生まれて、誠に嬉しかった。ありがとう存じます。
えっと、乱筆ではございますが、これからも貴女様の健康とご多幸を願って。 
   ◯◯株式会社 ××エアコン」 

「……今夜まではうちにいてぇぇぇえっっ!」
その他
公開:21/08/18 14:36

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