シンメトリー3
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「君のお母さん、どこに買い物に行った?」
向こうの僕は言った。しゃくが収まっていない僕は口を尖らした。「どうして?」
「え?」
「どうしてそれを、君に教えないといけない?なにか、決まりでもあるのかい?」
ちょっと意地悪だった。計画性のない意地悪に向こうの僕は口を歪めていた。たぶん、笑われてるんだと思う。僕が僕に笑われている。へんな感じ。
「そうだな。決まりがあるかと問われれば、まあ、あるかな」
「あるんだ。して、その決まりとは?」
ちょっと背伸びして、大人みたいな話し方をした。彼は、また笑った。
「それはね、僕がーー僕のマミーも、君の、君ら親子の、主人だからさ」
向こうの僕は、おかしなことを言った。向こうの僕の左(右かな?)の眉が、あり得ない位置まで上がってヒクヒクしていた。
向こうの僕は言った。しゃくが収まっていない僕は口を尖らした。「どうして?」
「え?」
「どうしてそれを、君に教えないといけない?なにか、決まりでもあるのかい?」
ちょっと意地悪だった。計画性のない意地悪に向こうの僕は口を歪めていた。たぶん、笑われてるんだと思う。僕が僕に笑われている。へんな感じ。
「そうだな。決まりがあるかと問われれば、まあ、あるかな」
「あるんだ。して、その決まりとは?」
ちょっと背伸びして、大人みたいな話し方をした。彼は、また笑った。
「それはね、僕がーー僕のマミーも、君の、君ら親子の、主人だからさ」
向こうの僕は、おかしなことを言った。向こうの僕の左(右かな?)の眉が、あり得ない位置まで上がってヒクヒクしていた。
ファンタジー
公開:21/08/16 10:05
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