シンメトリー3

2
2

「君のお母さん、どこに買い物に行った?」 
向こうの僕は言った。しゃくが収まっていない僕は口を尖らした。「どうして?」 
「え?」 
「どうしてそれを、君に教えないといけない?なにか、決まりでもあるのかい?」 
ちょっと意地悪だった。計画性のない意地悪に向こうの僕は口を歪めていた。たぶん、笑われてるんだと思う。僕が僕に笑われている。へんな感じ。 
「そうだな。決まりがあるかと問われれば、まあ、あるかな」 
「あるんだ。して、その決まりとは?」 
ちょっと背伸びして、大人みたいな話し方をした。彼は、また笑った。 
「それはね、僕がーー僕のマミーも、君の、君ら親子の、主人だからさ」 
向こうの僕は、おかしなことを言った。向こうの僕の左(右かな?)の眉が、あり得ない位置まで上がってヒクヒクしていた。
ファンタジー
公開:21/08/16 10:05

さがやま なつき( 鹿児島 )

2021年7月初投稿。お話の主人公は男性(もしくは少年)が多め。女性はキャラ作りが苦手です。(口調が書けない)

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容