ばかを言わないで
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あなたという人は、どこまでもカッコつけだったわね。あの日病院で、あなたは私に言った。
「かず子、お盆の日には、大根の馬と、ゴボウの牛を飾ってくれな」
なによ、それ。聞いたらあなた、こう答えたの。俺には、白馬が似合うだろう?って。俺には、太った牛は似合わんだろう?って。
何を言っているのか、さっぱりだった。あなたに白馬は似合わない。あなたに太った牛はお似合いよ。だけど、そんなことは、どうでもいいの。ねえ、あなたーー
「これからももよろしくね」
私は遺言状を破り捨てて、恥ずかしそうに大根のお漬物をかじるあなたを熱く見つめた。
「かず子、お盆の日には、大根の馬と、ゴボウの牛を飾ってくれな」
なによ、それ。聞いたらあなた、こう答えたの。俺には、白馬が似合うだろう?って。俺には、太った牛は似合わんだろう?って。
何を言っているのか、さっぱりだった。あなたに白馬は似合わない。あなたに太った牛はお似合いよ。だけど、そんなことは、どうでもいいの。ねえ、あなたーー
「これからももよろしくね」
私は遺言状を破り捨てて、恥ずかしそうに大根のお漬物をかじるあなたを熱く見つめた。
その他
公開:21/08/12 18:36
2021年7月初投稿。お話の主人公は男性(もしくは少年)が多め。女性はキャラ作りが苦手です。(口調が書けない)
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さがやま なつき