雷に打たれて
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奴がまた、おかしなことを言い出した。今日はなにやら、かぐや姫関連の話らしい。
「かぐや姫ってのは、竹から生まれてくるんだろう?」
「ん?ああ、だな」
「桃太郎、ってのは、桃から生まれてくるわけだ」
「ああ、そうな」
「じゃあ、木からは何が、生まれてくるんだ?」
「なに?木?」
「やってみようと思う!」
そう言うと奴はきのう雷に打たれて大きく穴が開いてしまった大木のところに行った。そしてなんだろう?オレ、ついてきてる。
「ハアッ!」
奴は斧を構え、躊躇なく木を切った。すると中から、
「おお、おまえか。無事か?」
「ええ、どうも。おかげさまで」
木の中には、神様がいた。しかも、神様と友人、すでに互いを知っていた。オレはそっと、神様と木のウロに白い布をかけた。
「かぐや姫ってのは、竹から生まれてくるんだろう?」
「ん?ああ、だな」
「桃太郎、ってのは、桃から生まれてくるわけだ」
「ああ、そうな」
「じゃあ、木からは何が、生まれてくるんだ?」
「なに?木?」
「やってみようと思う!」
そう言うと奴はきのう雷に打たれて大きく穴が開いてしまった大木のところに行った。そしてなんだろう?オレ、ついてきてる。
「ハアッ!」
奴は斧を構え、躊躇なく木を切った。すると中から、
「おお、おまえか。無事か?」
「ええ、どうも。おかげさまで」
木の中には、神様がいた。しかも、神様と友人、すでに互いを知っていた。オレはそっと、神様と木のウロに白い布をかけた。
ファンタジー
公開:21/08/11 05:06
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