私が伝えたかったこと

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かれこれ一時間近く、メンバーを探し歩いた。何人来てくれるかは、正直私にもわからなかった。ネット上にお知らせを書いただけだから。 
「お知り合いは、あと何人?」 
射谷さんに尋ねられる。私は首をかしげつつ、
「知ってる人はまだまだいます。でも、どうしても会いたい人は、あと二人くらい」 
「あら、私たちは、どうしても会いたい人じゃなかったの?」 
「あ、いえ!そういうわけじゃ、なくてですね……」 
柴子さんが、いたずらな顔で笑う。ホント、この顔、柴犬に似てる。憎めない。 
目当ての人を探しながら、最終的にはみんなで騒いで、練り歩いて、迷惑です、と追い出された。 
さて、これからどうしよう?  
「あなたのフルサト、紹介して」 
射谷さんのリクエストに答えた。答えながら、私は、話した。皆さんに、感謝を。喜びを。そして、聞きたい。仲間と思って、いいですかと。ーー皆さん、どうですか?
青春
公開:21/08/09 01:30
ssg物語最終回! 出てこなかった人、また次回! 皆さん、ありがとう!

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