桃太郎20xx
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桃太郎は猿、キジ、犬を連れ、鬼ヶ島に向かいました。
猿が言いました。
「桃太郎さん、桃太郎さん、鬼退治って、どうするんですか?」
「ん?」
と桃太郎。今度はキジが問いました。
「ついてきておいてなんですが、私、やっぱり怖いです。ここはやはり、穏便に、なにもせず引き返すのが……」
「何を言っている!」
強い調子ではっぱをかけるのは犬です。
「それではなんのためにこちらへ参ったのか。ここはやはり桃太郎どの、その腰の刀で……」
犬が言うのを止めたのは、桃太郎の刀でした。犬は真剣白羽取りを決めます。お見事!と褒められ、犬はひっそりとなりました。
「大丈夫。心配するな。まあ、見ていなさい」
そうして桃太郎は腰に下げた包みを外すと、鬼のアジトに向かって投げました。
帰り道、桃太郎は猿とキジと犬、それにきび団子を美味しそうに頬張っている、邪心の抜けた鬼を連れていましたとさ。
猿が言いました。
「桃太郎さん、桃太郎さん、鬼退治って、どうするんですか?」
「ん?」
と桃太郎。今度はキジが問いました。
「ついてきておいてなんですが、私、やっぱり怖いです。ここはやはり、穏便に、なにもせず引き返すのが……」
「何を言っている!」
強い調子ではっぱをかけるのは犬です。
「それではなんのためにこちらへ参ったのか。ここはやはり桃太郎どの、その腰の刀で……」
犬が言うのを止めたのは、桃太郎の刀でした。犬は真剣白羽取りを決めます。お見事!と褒められ、犬はひっそりとなりました。
「大丈夫。心配するな。まあ、見ていなさい」
そうして桃太郎は腰に下げた包みを外すと、鬼のアジトに向かって投げました。
帰り道、桃太郎は猿とキジと犬、それにきび団子を美味しそうに頬張っている、邪心の抜けた鬼を連れていましたとさ。
その他
公開:21/08/06 13:29
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