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俺の家は、夜な夜な、泣く。 
家鳴りではない。本当に泣くのだ。家、ではなく、誰かが。 
それと、実家の和菓子屋の従業員が増えていく、という怪現象もある。
「◯◯さん、あの人……」  
「え?××さんがなにか?」 
「え?知ってる人?」 
「知ってるもなにも、……失礼ですよ、三代目。自分でつれてきておいて」 
 俺が現主人の父を説得して、雇った子らしかった。そんなの、覚えていないが。 
俺はおかしくなったのか?父に相談することにした。 
「親父……」 
「おまえさ、いい加減やめてくれないか。仕事も家族もない、孤独な……」 
孤独なーー黄泉の人を連れてくるの。
ホラー
公開:21/08/03 07:20

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