ウルトラソウル

2
2

「はあっ!?またエレベーター?こういうときは階段だろ、階段!」 
 そう言うと、ヤツは有無を言わさず、俺を階段に連れていく。 
「ほら、踊り場に着いたぞ。ここでも休まず、筋トレ筋トレ!」 
ヤツのリズミカルなカウントに乗せて、体が勝手に動く。俺はつくづく嫌になる。 

「おい!店長を呼べ!なんなんだ、いったい?この靴はよ!靴のクセにぺちゃくちゃぺちゃくちゃとうるさい!」 
「……はっ、あのときの。申し訳ございません。すっかり見違えたものですからーーねえ?橋田さん?」 
問われた若い女性がほんのり頬を染める。「え、ええ。なんというか、かっこよくなられてーーキャッ」 
恥ずかしそうに去っていく女性。 
「か、帰る!」 
俺はまた怒鳴ると、片手にダイエット靴をしっかり持って帰った。
その他
公開:21/09/29 16:17

さがやま なつき( 鹿児島 )

2021年7月初投稿。お話の主人公は男性(もしくは少年)が多め。女性はキャラ作りが苦手です。(口調が書けない)

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容