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砂かけばばあが泣いていた。 
「普通の女の子として生きたい人生だった」 
そこへ、猫娘がやってきて言った。 
「砂かけのおばあさん、相談があるのだけど。その砂、すこし分けてくれません?猫砂が足りなくてさ」 
 猫娘は恥ずかしそうにおしりに手を当てた。 
 砂かけばばあは奮発した。小一時間で、砂は猫娘にすべて渡った。 
「ありがとう、砂かけのおばあさん。ーーあら?」 
 猫娘は、つかの間うっとりした。砂かけばばあが、美しい乙女になっていた。それから意中の子泣きじじいと夫婦になったという話。
その他
公開:21/07/20 22:59

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