需要と供給2

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わがままで、美しく、誰からも愛される娘が死んだ。

あの世にいく裁判で、判事は問うた。

裁「お前はこの人生で何を学んだ?」
娘「人の愚かさを学びました。」
裁「よろしい。では、次はどうする?」
娘「さらに、人の愚かさについて学びを深めとうございます。」
裁「いいだろう。
  だがお前は前の人生でも、その前の人生でも、
  人の愚かさについてかなり学んだ筈だ。
  まだ学び足りないのか?」
娘「私は、一人でたくさんのわがままを成して参りました。
 今度は、さらにたくさんの人たちに愚かさを振りまいてみたいと存じます。」
裁「いいだろう。では次に行きなさい。」

そうしてこの娘は、名家で有名な政治家の長男を選んだ。
その他
公開:21/06/15 13:20

やまのまや( 東京 )

目を留めていただいて、ありがとうございます(^^)

さぁさ! もの語りをはじめよう

400文字の小箱の奥に
ぎゅっと詰まった言の葉と

明けた途端にポンと広がり
はらり舞い散るヒトハシのムゲン

垣間見えるは神か悪魔か
ひと筆つづりて 心留め置き
今日も今日とて 世界を創る

さぁさ! もの語りが始まるよ!

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