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わがままで、美しく、誰からも愛される娘が死んだ。
あの世にいく裁判で、判事は問うた。
裁「お前はこの人生で何を学んだ?」
娘「人の愚かさを学びました。」
裁「よろしい。では、次はどうする?」
娘「さらに、人の愚かさについて学びを深めとうございます。」
裁「いいだろう。
だがお前は前の人生でも、その前の人生でも、
人の愚かさについてかなり学んだ筈だ。
まだ学び足りないのか?」
娘「私は、一人でたくさんのわがままを成して参りました。
今度は、さらにたくさんの人たちに愚かさを振りまいてみたいと存じます。」
裁「いいだろう。では次に行きなさい。」
そうしてこの娘は、名家で有名な政治家の長男を選んだ。
あの世にいく裁判で、判事は問うた。
裁「お前はこの人生で何を学んだ?」
娘「人の愚かさを学びました。」
裁「よろしい。では、次はどうする?」
娘「さらに、人の愚かさについて学びを深めとうございます。」
裁「いいだろう。
だがお前は前の人生でも、その前の人生でも、
人の愚かさについてかなり学んだ筈だ。
まだ学び足りないのか?」
娘「私は、一人でたくさんのわがままを成して参りました。
今度は、さらにたくさんの人たちに愚かさを振りまいてみたいと存じます。」
裁「いいだろう。では次に行きなさい。」
そうしてこの娘は、名家で有名な政治家の長男を選んだ。
その他
公開:21/06/15 13:20
目を留めていただいて、ありがとうございます(^^)
さぁさ! もの語りをはじめよう
400文字の小箱の奥に
ぎゅっと詰まった言の葉と
明けた途端にポンと広がり
はらり舞い散るヒトハシのムゲン
垣間見えるは神か悪魔か
ひと筆つづりて 心留め置き
今日も今日とて 世界を創る
さぁさ! もの語りが始まるよ!
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