3
10

ミノタウロスという邪神がいる。頭が牛で胴体が人間の姿をした凶暴な怪物で、迷宮の奥に棲んでいる。付近の村に生贄を要求するので、困った村人が助けを求めて来た。
一計を案じた私は、東洋から「件」という妖怪を取り寄せた。件は、頭が人間で胴体が牛という妖怪だ。
私は件を連れてミノタウロスが住む迷宮に入った。
迷宮の奥で篝火に照らされるミノタウロスは、息の止まる様な恐ろしさだったが、しかし、私の連れている件を見たミノタウロスも、同じく息を止めて驚いていた。
すかさず私はミノタウロスの首と件の首を、用意した剣で同時に切り飛ばした。牛の首と人の首がタタンと宙を舞った。
私はミノタウロスの首を件の胴体に、件の首をミノタウロスの胴体に縫い付けた。
縫い付けが終わると、そこには一人の人間と一頭の牛がいた。
自分の姿に気付いた牛はモーと啼いた。人間は「あれ?」っと、東洋の言葉で言った。怪物も妖怪もいなくなった。
ファンタジー
公開:21/01/11 21:39
更新:21/01/12 02:31
牛まつり

北澤奇実

慌てて書きましたが、七夕祭りに間に合いました!

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容