ゆかりの学園

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地元の高校を定年退職した後、私はあるシニア向け能力開発学校の教師として働くことになった。
校長に案内されて校内を見学すると、一年生の教室にいる生徒の見た目はシニアと呼ぶに相応しいが、学年が上がるごとに年齢が下がっていく。
校長が不思議な眼鏡を私に手渡す。
掛けてみると若者達の姿がシニアに変わった。眼鏡を校長に返した。
「それは真実の姿を映す眼鏡です。生徒達の肉体が実際に若返ったのではなく、この学園内では心の若さが目に見えるのです。夢と情熱を持って学ぶ彼等の心は若返る。青春とは心の若さです」
私は担任する教室の前に立つ。廊下の突き当りにある鏡に映る自分はかつての新米教師の姿に見えた。
教室に入ると、心の少年、少女達が瞳を輝かせている。
凛とした少女の「起立!」という掛け声で皆が立ち上がる。
「よろしくお願いします」
今日この学び舎から私と生徒達の新たな縁が結ばれ、終わらない青春が始まるのだ。
青春
公開:20/10/13 10:00
更新:20/10/13 22:17
コンテスト

蟲乃森みどり( 太陽から三個目の石 )



空想と妄想が趣味です。
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