空想武道会
8
7
ヴァーチャル闘技場は世紀の決戦を目にしようとアクセスした観客達のアバターで超満員だった。
「さあ、大会も大詰めです。空想する力の強さによって競われるこの格闘技。果たしてどんな決勝戦が繰り広げられるのか。先に闘技場に現れたのは雲をつくような巨人です! 何という凄まじい空想力でしょうか! 」
興奮した観客がざわめく。
「巨人に対するのは…なんと猫耳をつけた少女です! どう見ても勝ち目はありません!」
審判の掛け声とともに試合が開始された。
「一瞬で捻り潰してやる!」
巨人が少女へと襲いかかった瞬間、少女は跳躍し、矢のように鋭い蹴りを巨人の脳天に叩き込んだ。巨人がズシンと倒れると光になって弾けた。
「空想力とは量ではなく質だニャン」
少女は言い放つと闘技場を去った。
「ほら、勝利のご褒美だよ」
私は大会アクセス用のヘッドギアを飼い猫から外すと煮干しをあげた。
猫は瞳を輝かせるとニャンと鳴いた。
「さあ、大会も大詰めです。空想する力の強さによって競われるこの格闘技。果たしてどんな決勝戦が繰り広げられるのか。先に闘技場に現れたのは雲をつくような巨人です! 何という凄まじい空想力でしょうか! 」
興奮した観客がざわめく。
「巨人に対するのは…なんと猫耳をつけた少女です! どう見ても勝ち目はありません!」
審判の掛け声とともに試合が開始された。
「一瞬で捻り潰してやる!」
巨人が少女へと襲いかかった瞬間、少女は跳躍し、矢のように鋭い蹴りを巨人の脳天に叩き込んだ。巨人がズシンと倒れると光になって弾けた。
「空想力とは量ではなく質だニャン」
少女は言い放つと闘技場を去った。
「ほら、勝利のご褒美だよ」
私は大会アクセス用のヘッドギアを飼い猫から外すと煮干しをあげた。
猫は瞳を輝かせるとニャンと鳴いた。
ファンタジー
公開:20/08/18 07:00
空想競技
コンテスト
空想と妄想が趣味です。
ログインするとコメントを投稿できます