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4年に一度、重さを感じさせない不思議な気体で膨らませた巨大な白い玉が開催国から転がされると、この地球に住む全ての人達の手によってそれは大陸を巡る。その玉がある日、ポヨーンと空から舞い降りてくると誰もが両手を大きく掲げてそれを次に向かう方へと元気に押し出す。空の上から眺めると、その光景は人々のつくり出す波間を漂う真珠のようだ。
夜になると大玉の表面にはプロジェクション・マッピングによって映像が投影される。それは世界中の人々の笑顔や美しい自然の風景、鮮やかな色彩を放つ動植物の姿などで、私達の暮らすこの星が、そしてそこに生きる全ての生命がいかに掛け替えのない存在であるかを改めて認識させることになる。
大玉が再び開催国に戻されると祭典はフィナーレを迎える。また4年後に新たな開催国から大玉は転がされる。
いつかあなたが空を見上げたとき、白い大玉がポヨーンと降ってきたなら笑顔で両手を掲げて送り出そう。
夜になると大玉の表面にはプロジェクション・マッピングによって映像が投影される。それは世界中の人々の笑顔や美しい自然の風景、鮮やかな色彩を放つ動植物の姿などで、私達の暮らすこの星が、そしてそこに生きる全ての生命がいかに掛け替えのない存在であるかを改めて認識させることになる。
大玉が再び開催国に戻されると祭典はフィナーレを迎える。また4年後に新たな開催国から大玉は転がされる。
いつかあなたが空を見上げたとき、白い大玉がポヨーンと降ってきたなら笑顔で両手を掲げて送り出そう。
ファンタジー
公開:20/08/01 18:08
空想競技
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空想と妄想が趣味です。
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