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私は言い争う妖精達を放置すると当番表を作り、台所の壁に貼った。そしてフライパンをおたまで叩くと言った。
「はい、注目!」
妖精達は言い争いをやめると私の指さす表を見た。
「これから我が家のごはん作りは当番制にします。今日はトマトの妖精さんが当番、明日はナスの妖精さん、明後日が私。あとはその繰り返し。よろしい?」
妖精達は頷いた。
妖精達の作る料理は素晴らしく美味しかった。でもそれも長くは続かなかった。
私が当番の際に出した冷凍食品の手抜き料理を妖精達がひどく気に入ってしまったのだ。こんなに手軽に美味しいものができるなら手間暇かけて料理をする必要なんてないと。
「でも、ほら、やっぱり手の込んだ料理も食べたいじゃない?」
手抜きをした張本人が私なだけにちゃんと料理してとは言いづらい。
「楽で美味しい方がいいって」
「そうそう。楽ちんが一番」
妖精達はすっかり手抜きを覚え、私はため息をついた。
「はい、注目!」
妖精達は言い争いをやめると私の指さす表を見た。
「これから我が家のごはん作りは当番制にします。今日はトマトの妖精さんが当番、明日はナスの妖精さん、明後日が私。あとはその繰り返し。よろしい?」
妖精達は頷いた。
妖精達の作る料理は素晴らしく美味しかった。でもそれも長くは続かなかった。
私が当番の際に出した冷凍食品の手抜き料理を妖精達がひどく気に入ってしまったのだ。こんなに手軽に美味しいものができるなら手間暇かけて料理をする必要なんてないと。
「でも、ほら、やっぱり手の込んだ料理も食べたいじゃない?」
手抜きをした張本人が私なだけにちゃんと料理してとは言いづらい。
「楽で美味しい方がいいって」
「そうそう。楽ちんが一番」
妖精達はすっかり手抜きを覚え、私はため息をついた。
ファンタジー
公開:20/07/29 07:00
更新:20/07/29 00:11
更新:20/07/29 00:11
夏野菜の扉
料理の妖精
つづき
空想と妄想が趣味です。
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