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星明かりを頼りに闇の中を走り続けると目の前に光り輝くドームが現れた。その光の中に入るとそこには石造りの祭壇があった。緑色の長いヒゲを貯えた老人が杖の先で祭壇を指して言う。
「さあ、導かれし者よ。お主の手にした夏野菜を祭壇に捧げるのだ」
何が何だか分からなかったものの、手にしたきゅうり、ナス、トマトを祭壇の窪みに載せた。
すると轟音とともに目の前に聳えていた巨大な石の扉が開いていく。扉の隙間からは眩しい金色の光が溢れてきていた。
「夏野菜の扉は今開かれた。迷わず進むがよい」
私は扉の先にある光の中へと足を踏み入れた。途端に視界が真っ白になり、何も見えなくなった。
気がつくと私は自宅のベッドで寝ていた。
「ごはん、できたわよ!」
母の呼ぶ声に階下へと降りると、食卓には夏野菜盛り沢山の料理が並んでいた。
「いただきます!」
夏野菜って、こんなに美味しかったの!
私の心の扉が開かれた瞬間だった。
「さあ、導かれし者よ。お主の手にした夏野菜を祭壇に捧げるのだ」
何が何だか分からなかったものの、手にしたきゅうり、ナス、トマトを祭壇の窪みに載せた。
すると轟音とともに目の前に聳えていた巨大な石の扉が開いていく。扉の隙間からは眩しい金色の光が溢れてきていた。
「夏野菜の扉は今開かれた。迷わず進むがよい」
私は扉の先にある光の中へと足を踏み入れた。途端に視界が真っ白になり、何も見えなくなった。
気がつくと私は自宅のベッドで寝ていた。
「ごはん、できたわよ!」
母の呼ぶ声に階下へと降りると、食卓には夏野菜盛り沢山の料理が並んでいた。
「いただきます!」
夏野菜って、こんなに美味しかったの!
私の心の扉が開かれた瞬間だった。
ファンタジー
公開:20/09/21 21:41
夏野菜の扉
月の音色
リレー小説
第三回
大原さやかさん
朗読
第164回
空想と妄想が趣味です。
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