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遠い離島に住む祖父から、荷物が届いた。箱を空けると、中には鉢植えの木が入っていた。
どういうことだろう。祖父は、なぜこれを私に?
とはいえ、大好きな祖父からの贈りものだ。大切に育てようと決めた。
ほどなくして。
枝の先に、親指ほどの本ができ、日に日に大きくなっていった。
一週間ほどで文庫本サイズになり、ぽとりと床に落ちた。
夏が近づくにつれて、本は次々に実っていく。
その中に、不思議な本があった。10ページほど書かれていたが、その先は真っ白だった。
私には分かった。これは作家を目指していた祖父が、書きかけていたものなのだ。
なぜなら、この木が実らせた本は、どれも幼い私が、祖父の家で読んだ本なのだから。
そしてこれらは、祖父が書いてくれたものなのだと、気づいた。
私は、作家になるべく勉強を始めた。
10ページから先を書くこと。
それが、祖父からの贈りものなのだから。
どういうことだろう。祖父は、なぜこれを私に?
とはいえ、大好きな祖父からの贈りものだ。大切に育てようと決めた。
ほどなくして。
枝の先に、親指ほどの本ができ、日に日に大きくなっていった。
一週間ほどで文庫本サイズになり、ぽとりと床に落ちた。
夏が近づくにつれて、本は次々に実っていく。
その中に、不思議な本があった。10ページほど書かれていたが、その先は真っ白だった。
私には分かった。これは作家を目指していた祖父が、書きかけていたものなのだ。
なぜなら、この木が実らせた本は、どれも幼い私が、祖父の家で読んだ本なのだから。
そしてこれらは、祖父が書いてくれたものなのだと、気づいた。
私は、作家になるべく勉強を始めた。
10ページから先を書くこと。
それが、祖父からの贈りものなのだから。
ファンタジー
公開:20/07/17 02:04
南の島で、ゲームを作ったりお話しを書くのを仕事にしています。
のんびりゆっくり。
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