不便なコンビニ
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コンビニってそもそも英語の「便利なお店」の略語なわけだけど、近頃オープンしたコンビニは著しく不便なのだった。その店は都心ではなく、とある郊外の森の中に一軒だけしかない。しかも敷地が広すぎて、たった1つの商品を買うためにわざわざカートに乗って山あり谷ありの絶叫コースを各売り場を目指して移動しなくてはならない。その上、商品はおにぎり一つとっても超高級食材を使った一級品なので気軽には買えない。飲食物は持ち込み禁止。敷地内のイートインスペースでとることしか認められていない。営業時間は深夜零時から午前二時までのたった2時間だけ。零時きっかりに開店を告げる盛大な花火が夜空を彩る。
こんな不便なコンビニに誰が行くのかって?
それが既に3年先まで予約が埋まって大盛況なのだ。そして、3年前に予約した私は今夜、やっとそこに入店できるというわけ。
今日は昼間からワックワクで、とても仕事が手につかないのでした。
こんな不便なコンビニに誰が行くのかって?
それが既に3年先まで予約が埋まって大盛況なのだ。そして、3年前に予約した私は今夜、やっとそこに入店できるというわけ。
今日は昼間からワックワクで、とても仕事が手につかないのでした。
その他
公開:20/07/04 07:00
真夜中のコンビニ
空想と妄想が趣味です。
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