お守りヌードル
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その神社のおみくじは少し変わっている。年賀はがきのようにお年玉付きなのだ。一等から三等まで霊験あらたかなグッズが各1名に当たるのだが、毎年一等はきまってお守りヌードルというカップ麺。不思議なことにそのカップ麺欲しさに屈強な男達が列を作る。私も何となく列に並んでくじを引くと運勢は凶だったものの一等のカップ麺が当たってしまった。男達からは羨望の眼差し。よく分からないまま家に帰った。
正月料理も食べ飽きたその晩にお守りヌードルにお湯を入れて食べてみた。途端に私の体は巨大化して自宅を粉砕した。見れば夜空の彼方から怪獣が襲来。私は戦うことを余儀なくされた。何とかやっつけると3分が過ぎて元の体に戻った。呆然としていると目の前に氏神様が現れて言った。
「今年の星の守り人はお主か。少々頼りないが、まあよかろう」
私は年男ならぬ星男として今年一年、地球を悪から守るために戦うはめになってしまった。やれやれ。
正月料理も食べ飽きたその晩にお守りヌードルにお湯を入れて食べてみた。途端に私の体は巨大化して自宅を粉砕した。見れば夜空の彼方から怪獣が襲来。私は戦うことを余儀なくされた。何とかやっつけると3分が過ぎて元の体に戻った。呆然としていると目の前に氏神様が現れて言った。
「今年の星の守り人はお主か。少々頼りないが、まあよかろう」
私は年男ならぬ星男として今年一年、地球を悪から守るために戦うはめになってしまった。やれやれ。
ファンタジー
公開:20/02/12 07:00
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空想と妄想が趣味です。
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