6
8
有名になって印税ガッポガポ生活を夢見る小説家志望の助手は、博士から読むように言われていたS・キング著『書くことについて』を読み終えた。
博士が部屋に入って来て助手に訊ねた。
「本には何が書いてあった?」
「ええと、前半は著者の自伝で、後半は『書くこと』について記されていましたけど、結局たくさん読んでたくさん書けってことでした」
博士は頷く。
「その通りだ。小説の上達には奥義も秘訣もない。ひたすら読んでひたすら書くしかないのだ」
「え? まさか、それが良い小説を書く秘訣ですか?」
「そうだ。それ以外にはない。王道も近道もない」
「そんなぁ……僕だってこれまでそれなりに小説を読んで、それなりに書いてきたのに全然上達しないから博士にお訊ねしたのに……ガッカリです」
「確かに創作に王道はない……だが、面白く書くコツというか方法はある」
「本当ですか?」
「ではまた次回」
博士は部屋から出て行った。
博士が部屋に入って来て助手に訊ねた。
「本には何が書いてあった?」
「ええと、前半は著者の自伝で、後半は『書くこと』について記されていましたけど、結局たくさん読んでたくさん書けってことでした」
博士は頷く。
「その通りだ。小説の上達には奥義も秘訣もない。ひたすら読んでひたすら書くしかないのだ」
「え? まさか、それが良い小説を書く秘訣ですか?」
「そうだ。それ以外にはない。王道も近道もない」
「そんなぁ……僕だってこれまでそれなりに小説を読んで、それなりに書いてきたのに全然上達しないから博士にお訊ねしたのに……ガッカリです」
「確かに創作に王道はない……だが、面白く書くコツというか方法はある」
「本当ですか?」
「ではまた次回」
博士は部屋から出て行った。
その他
公開:20/02/02 06:00
更新:20/02/01 19:04
更新:20/02/01 19:04
小説
講座
文学賞
書き方
ショートショート
博士と助手
空想と妄想が趣味です。
ログインするとコメントを投稿できます