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博士が研究室に入ると助手が溜息をついていた。
「どうした? 落ち込んでるようだが」
「上手い小説を読むと絶望するんです。僕にはこんな文才はないなって。やっぱり小説を書く才能も遺伝なんですか?」
「そうだ。文才は音楽的才能と同様に環境と遺伝による部分が大きい」
「やっぱり! 僕の両親は読書をしない人達で、子供の頃から読書感想文が苦手だったとか。才能が無いんじゃ努力しても無駄じゃないですか!」
博士は静かに言った。
「想像力を駆使して物語を作り出すのは人間だけに備わった才能だ。君は上手い下手は別にして小説を書くことが好きかね?」
「大好きです! 辛くなるときもありますけど、書いているときはワクワクしています!」
「ならば君にも才能があるということだ。物語を書く才能が」
「博士…ありがとうございます!」
「カメムシに比べたらな」
「は? なんでカメムシ?」
博士は微笑みながら部屋から出て行った。
「どうした? 落ち込んでるようだが」
「上手い小説を読むと絶望するんです。僕にはこんな文才はないなって。やっぱり小説を書く才能も遺伝なんですか?」
「そうだ。文才は音楽的才能と同様に環境と遺伝による部分が大きい」
「やっぱり! 僕の両親は読書をしない人達で、子供の頃から読書感想文が苦手だったとか。才能が無いんじゃ努力しても無駄じゃないですか!」
博士は静かに言った。
「想像力を駆使して物語を作り出すのは人間だけに備わった才能だ。君は上手い下手は別にして小説を書くことが好きかね?」
「大好きです! 辛くなるときもありますけど、書いているときはワクワクしています!」
「ならば君にも才能があるということだ。物語を書く才能が」
「博士…ありがとうございます!」
「カメムシに比べたらな」
「は? なんでカメムシ?」
博士は微笑みながら部屋から出て行った。
その他
公開:20/02/10 06:00
更新:20/02/01 14:46
更新:20/02/01 14:46
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