博士と助手の小説講座(5)助手の習作『危ない電卓』

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『危ない電卓』作: 助手
人類滅亡を企む博士は「危ない電卓」を発明した。どこが危ないのかというと、計算の最後に「=」ボタンを押すと指先の体温を感知して起爆装置が作動し、大爆発を起こすのだ。これを世界中の企業に配れば、あらゆる国と地域で爆発が起きて社会は大混乱。人類滅亡に大きく近づくことになるだろうと考えた。
まず手始めに新製品の開発で知られる某新興企業に電卓を送り付けた。加えて蜂型のカメラ付きドローンまで飛ばして社内の様子を観察するという用意周到ぶり。
博士はモニターの前でドローンから送られてくる映像を見守った。ところが社員達が危ない電卓で作業をしているものの一向に爆発する様子はない。
「故障か?」
焦る博士は思わず手元にある電卓の「=」を押してみた。途端に閃光が迸り、博士は研究所ごと粉々に吹き飛んだ。

その新興企業は「幽霊召喚機」を開発し、全従業員も幽霊によって構成されていたのだった。
その他
公開:20/02/05 06:00
更新:20/02/02 07:48
小説 書き方 講座 文学賞 ショートショート 博士と助手

蟲乃森みどり( 太陽から三個目の石 )



空想と妄想が趣味です。
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