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我が家の1日は母の独唱から始まる。
「ほらぁ〜♪ 響子ぅおう♪ 目を覚ますのよぅ♪」
ベッドで眠る私に寄り添い母は熱唱。背後に控える謎の楽団の演奏も最高潮に達する。
「ち〜こ〜くぅ♪ するわよぅおぅ♪」
「あーうっさい!」
しまったと思った時はもう遅かった。楽団が演奏を中断し、指揮者が私の頭をタクトでピシリと打つと叫ぶ。
「Sing!」
なぜか英語で歌えと怒られる。仕方なく私も「い、いま〜♪ 起きたところよ〜♪」と歌う。母が楽団と共に退場すると朝の静寂が訪れた。
でもその静けさは玄関で別れのデュエットを熱唱する父と母に破られる。私は2人を無視して学校に行く支度を済ませる。
「朝ごはん〜♪ 食べないのぅお?♫」
「いらな……」
言いかけた時、母の背後で指揮者が睨む。
私は慌てて「いらないわ〜♪」と歌い返す。
母の歌と楽団の演奏に送り出されて家の外に出るとホッとひと息。
こんな家族、もうイヤ!
「ほらぁ〜♪ 響子ぅおう♪ 目を覚ますのよぅ♪」
ベッドで眠る私に寄り添い母は熱唱。背後に控える謎の楽団の演奏も最高潮に達する。
「ち〜こ〜くぅ♪ するわよぅおぅ♪」
「あーうっさい!」
しまったと思った時はもう遅かった。楽団が演奏を中断し、指揮者が私の頭をタクトでピシリと打つと叫ぶ。
「Sing!」
なぜか英語で歌えと怒られる。仕方なく私も「い、いま〜♪ 起きたところよ〜♪」と歌う。母が楽団と共に退場すると朝の静寂が訪れた。
でもその静けさは玄関で別れのデュエットを熱唱する父と母に破られる。私は2人を無視して学校に行く支度を済ませる。
「朝ごはん〜♪ 食べないのぅお?♫」
「いらな……」
言いかけた時、母の背後で指揮者が睨む。
私は慌てて「いらないわ〜♪」と歌い返す。
母の歌と楽団の演奏に送り出されて家の外に出るとホッとひと息。
こんな家族、もうイヤ!
ファンタジー
公開:20/04/05 12:32
更新:20/04/05 12:42
更新:20/04/05 12:42
〇〇家族
コンテスト
隕石家族
空想と妄想が趣味です。
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