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人生はロックだ。時代の節目を彩る曲がいつも風に吹かれている。
彼にとってバンドは家族そのもの。メンバーの替えはきかない。長年ベースを担当していた彼のお父さんがあの世に旅立った。彼がその夜のライブで歌った曲は「鎮魂歌」。曲名とは裏腹に激しい嵐のような曲。彼は「空の上の親父に届け!」と熱唱した。歌い終わった後で彼は涙を拭いながら言う。
「新たなメンバーを紹介します」
途端に一条のスポットライトが客席の私を照らす。
「ナオコ、俺と結婚してください! そして俺達の新しいメンバーになってくれ!」
会場からの温かい拍手に促されて私はステージに上がった。
彼が私にマイクを渡すと彼の父の形見であるベースを構える。
「聴いてください、曲は『不死目のロケンロー』」
ドラムのお母さんのカウント後、お姉さんのギターのイントロで曲が流れ出した。
私は照れながらも精一杯歌う。新たな家族のロケンローは今ここから始まる。
彼にとってバンドは家族そのもの。メンバーの替えはきかない。長年ベースを担当していた彼のお父さんがあの世に旅立った。彼がその夜のライブで歌った曲は「鎮魂歌」。曲名とは裏腹に激しい嵐のような曲。彼は「空の上の親父に届け!」と熱唱した。歌い終わった後で彼は涙を拭いながら言う。
「新たなメンバーを紹介します」
途端に一条のスポットライトが客席の私を照らす。
「ナオコ、俺と結婚してください! そして俺達の新しいメンバーになってくれ!」
会場からの温かい拍手に促されて私はステージに上がった。
彼が私にマイクを渡すと彼の父の形見であるベースを構える。
「聴いてください、曲は『不死目のロケンロー』」
ドラムのお母さんのカウント後、お姉さんのギターのイントロで曲が流れ出した。
私は照れながらも精一杯歌う。新たな家族のロケンローは今ここから始まる。
その他
公開:19/12/12 12:29
更新:19/12/14 23:53
更新:19/12/14 23:53
節目
ロックンロール
音楽
家族
楽器
バンド
空想と妄想が趣味です。
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