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一人の詩人がいた。彼は元大臣の子息だったが諸国を回って吟遊詩人を続けていた。彼が竪琴を手に自作のポエムを吟じれば森の獣はおろか都会のモンスターペアレンツも暴走老人も誰もがうっとりと聞き惚れた。内容のないことを美辞麗句で飾り立て、耳触りの良いポエムに仕立てる才能は政治家にとって不可欠のものだった。しかも彼はなかなかの美男。女性達が放っておくはずもない。父の後を継ぐとたちまち次期総理大臣候補の筆頭となった。
電波芸者の美女とデキ婚、ではなく英語が堪能な彼曰くShotgun WeddingをSexyに決め、まさに前途洋々、順風満帆であった。
ところが国民も愚かではない。彼のポエムが空疎な戯言であることに気づき始めた。しまいには彼は竪琴を取り上げられ、八つ裂きにされて川に捨てられた。不憫に思った神が「ソーリー」と呟き、彼を天に上げて星座とした。
以来、夜空には琴座の隣にセクシー座が輝いている。
電波芸者の美女とデキ婚、ではなく英語が堪能な彼曰くShotgun WeddingをSexyに決め、まさに前途洋々、順風満帆であった。
ところが国民も愚かではない。彼のポエムが空疎な戯言であることに気づき始めた。しまいには彼は竪琴を取り上げられ、八つ裂きにされて川に捨てられた。不憫に思った神が「ソーリー」と呟き、彼を天に上げて星座とした。
以来、夜空には琴座の隣にセクシー座が輝いている。
その他
公開:19/11/29 17:00
更新:19/11/30 08:09
更新:19/11/30 08:09
総理大臣
オルフェウス
ポエム
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空想と妄想が趣味です。
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