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朝、目が覚めると声がまったく出なくなった。階下の母親から「早く起きなさい! 遅刻するわよ!」と怒鳴られ、ベッドから飛び起きつつ「わかってるから!」と怒鳴り返そうとして声が出なかったのだ。焦った私は喉の奥から無理に声を絞り出そうとした。力んだせいでオナラが出た。その音がなぜか「わかってるから!」という言葉になって出た。言葉が口からではなくお尻から出てしまうらしい。しかもオナラとして。私は部屋に閉じこもり、オナラで母に仮病を訴え、学校を休んだ。こんな状態で皆に会えるわけない。病院で診てもらうにしても恥ずかし過ぎる。症状をオナラで説明するなんて。
昼に片思いの涼平君から電話がきた。
「風邪、大丈夫か?」
私はスマホをお尻に当てると「平気」とオナラで応えた。全然平気じゃない。
涼平君は放課後に私の家に見舞いに来た。彼が私の額に手を当てる。思わずオナラが出てしまった。
「大好き!」
私達は赤面した。
昼に片思いの涼平君から電話がきた。
「風邪、大丈夫か?」
私はスマホをお尻に当てると「平気」とオナラで応えた。全然平気じゃない。
涼平君は放課後に私の家に見舞いに来た。彼が私の額に手を当てる。思わずオナラが出てしまった。
「大好き!」
私達は赤面した。
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公開:19/11/16 11:00
更新:19/11/16 10:51
更新:19/11/16 10:51
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空想と妄想が趣味です。
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