氷河期世代冬眠法

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氷河期世代冬眠法が施行され、氷河期世代で低収入の者は今後1000年間の冬眠が義務付けられた。冬眠とは特殊な薬品を注射され、冷凍カプセルに入れられて地中深く埋められる。経済発展を遂げているであろう未来に再び蘇り、平和で豊かな生活を享受してもらうというのは建前で、実体はバブル崩壊後の長期不況の際に切り捨てた氷河期世代が生活困窮の末に一斉に申請する生活保護費のために引き起こされる財政破綻を回避する政策に過ぎなかった。核廃棄物と同様、問題を先送りにしてお茶を濁す政治家達の考えそうなことだった。
1000年後、彼等は冬眠から目覚めた。未来の世界は経済発展どころか全人類が核戦争によって滅亡していた。だが希望があった。高額な年金で豊かな老後を送る老人達も、少子化で珍重される無能な若者達も一人残らず死滅していたからだ。放射能による土壌汚染と突然変異の脅威に抗う彼等のサバイバルは今、始まったばかりだった。
SF
公開:19/11/14 12:00
更新:19/11/14 12:44
氷河期世代 不況 政府 対策 冬眠 核戦争 滅亡 人類 生活保護

蟲乃森みどり( 太陽から三個目の石 )



空想と妄想が趣味です。

 

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