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遠い世界の果てに鳥達の暮らす王国がありました。そこでは年に一度、鳥達の飛ぶ速さを競う大会が開かれていました。優勝者には風の女神の祝福が与えられるのでした。
今年はダチョウが参加することを決めました。飛ぶのが得意な鳥達は笑って言いました。
「走ることしか能のないお前がどうやって勝負するというんだ?」
ダチョウは腹が立ちましたが無視してスタートラインに立ちました。その直後、彼方に見えるお城から黒い煙と炎が上がりました。塔の窓からは白鳥の王女が助けを求めて翼を広げています。どうやらケガをして飛び立てないようです。
あまりの火の勢いに誰もが救出を躊躇っているとダチョウが地を蹴って走り出しました。その足は稲妻の如く地を貫き、お堀の水を真っ二つに裂き、塔の外壁を直角に駆け上がりました。そして王女をその背に乗せると足に翼が生えたかのように宙を駆け下りて着地。
誰もがダチョウの勇敢さを褒め称えました。
今年はダチョウが参加することを決めました。飛ぶのが得意な鳥達は笑って言いました。
「走ることしか能のないお前がどうやって勝負するというんだ?」
ダチョウは腹が立ちましたが無視してスタートラインに立ちました。その直後、彼方に見えるお城から黒い煙と炎が上がりました。塔の窓からは白鳥の王女が助けを求めて翼を広げています。どうやらケガをして飛び立てないようです。
あまりの火の勢いに誰もが救出を躊躇っているとダチョウが地を蹴って走り出しました。その足は稲妻の如く地を貫き、お堀の水を真っ二つに裂き、塔の外壁を直角に駆け上がりました。そして王女をその背に乗せると足に翼が生えたかのように宙を駆け下りて着地。
誰もがダチョウの勇敢さを褒め称えました。
ファンタジー
公開:20/01/24 07:00
更新:20/01/23 20:41
更新:20/01/23 20:41
ダチョウ
韋駄天
王国
空想と妄想が趣味です。
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