落選慰めマシン
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「どうした? さっきからため息ばかりついて」
「はあ、実は僕、小説を書いて文学賞に応募していたんですが落選してしまって……」
「なるほど。では、このマシンを進呈しよう」
「何ですかこれは?」
「落選慰めマシンだ」
「はあ、まんまですね」
博士がスイッチを押すとAIが作動し「あなたには才能がある」「諦めないで」「あなたの作品は面白い」などと助手を励ます言葉が次々に流れ出てきた。最初のうちは気分よく癒されていた助手も徐々に苛立ってきた。
「僕のことを知りもしないでプログラム通りの甘い言葉を使うな!」
助手の剣幕にマシンは停止した。
「博士、僕はわかりましたよ。立ち直るためには自ら行動を起こすしかない。また新しい作品を書いて文学賞に応募します!」
「そうだ、その意気だ。君ならできる」
助手は博士と抱き合った。
博士の背中には金属のプレートがあり、そこには「落選慰めマシン(真打)」と記されていた。
「はあ、実は僕、小説を書いて文学賞に応募していたんですが落選してしまって……」
「なるほど。では、このマシンを進呈しよう」
「何ですかこれは?」
「落選慰めマシンだ」
「はあ、まんまですね」
博士がスイッチを押すとAIが作動し「あなたには才能がある」「諦めないで」「あなたの作品は面白い」などと助手を励ます言葉が次々に流れ出てきた。最初のうちは気分よく癒されていた助手も徐々に苛立ってきた。
「僕のことを知りもしないでプログラム通りの甘い言葉を使うな!」
助手の剣幕にマシンは停止した。
「博士、僕はわかりましたよ。立ち直るためには自ら行動を起こすしかない。また新しい作品を書いて文学賞に応募します!」
「そうだ、その意気だ。君ならできる」
助手は博士と抱き合った。
博士の背中には金属のプレートがあり、そこには「落選慰めマシン(真打)」と記されていた。
SF
公開:20/01/15 18:00
更新:20/01/31 21:18
更新:20/01/31 21:18
落選
文学賞
落ち込む
慰め
マシン
博士と助手
空想と妄想が趣味です。
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