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まだ神様が、地上を散歩していた頃のお話です
愛らしいたんぽぽが
緑の小高い丘の上で
日向ぼっこをしていました
すると空から
キラキラとした光をまとって
お日様がふわりと丘に舞い降りました
それを見ていたたんぽぽは
光り輝くその姿に
すっかり恋をしてしまったのです
それからというもの
たんぽぽは
お日様が顔を覗かせると
嬉しくなって花びらを広げ
お日様が隠れると
しょんぼりと顔を伏せてしまうようになりました
ある時、随分と曇りが続きました
どうしてもお日様を見たいたんぽぽは
分厚い雲にお願いします
「雲さん、お願い!力を貸して頂戴!」
「いいとも!力を貸してあげよう。
その代わり、僕と結婚してはくれまいか?」
そうしてたんぽぽは
雲の子供を宿す代わりに
その身に雲を纏うのです
風に乗って空高く
愛しいお日様をひと目見るために
その形を変えるのです
今は昔の物語
愛らしいたんぽぽが
緑の小高い丘の上で
日向ぼっこをしていました
すると空から
キラキラとした光をまとって
お日様がふわりと丘に舞い降りました
それを見ていたたんぽぽは
光り輝くその姿に
すっかり恋をしてしまったのです
それからというもの
たんぽぽは
お日様が顔を覗かせると
嬉しくなって花びらを広げ
お日様が隠れると
しょんぼりと顔を伏せてしまうようになりました
ある時、随分と曇りが続きました
どうしてもお日様を見たいたんぽぽは
分厚い雲にお願いします
「雲さん、お願い!力を貸して頂戴!」
「いいとも!力を貸してあげよう。
その代わり、僕と結婚してはくれまいか?」
そうしてたんぽぽは
雲の子供を宿す代わりに
その身に雲を纏うのです
風に乗って空高く
愛しいお日様をひと目見るために
その形を変えるのです
今は昔の物語
ファンタジー
公開:20/01/02 23:09
目を留めていただいて、ありがとうございます(^^)
さぁさ! もの語りをはじめよう
400文字の小箱の奥に
ぎゅっと詰まった言の葉と
明けた途端にポンと広がり
はらり舞い散るヒトハシのムゲン
垣間見えるは神か悪魔か
ひと筆つづりて 心留め置き
今日も今日とて 世界を創る
さぁさ! もの語りが始まるよ!
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